大学スポーツの代名詞「インカレ」。創部6 0年超の歴史を経た國學院大學スキー部も、ここに照準を合わせトレーニングを積んできた。残念ながらコロナ禍で中止、喪失感に苛まれるも、2月に開催された特別大会で日頃の成果が表現でき、次シーズンに向け飛躍の一歩を踏み出すことができた。
一人ひとりの修練と挑戦が、チームの目標達成を叶える
國學院大學 スキー部
1960 年発足。1999 年強化部に昇格。部員23 名。全日本大学スキー大会(第94回インカレ中止に伴う特別大会)男子2部アルペン競技、クロスカントリー競技共にエントリー選手全員入賞。男子2部アルペン団体優勝。OBは大塚裕華(クロスカントリー、ユニバーシアード日本代表)や岡澤研太(アルペン、国体優勝)、上村亮介(ノルディック複合)など。
http://www.kokudai-ski.com/
神谷武 監督「”育成の國學院″を体現」
高校まで決してトップ選手では無かった彼らが次第に力をつけ、インカレで毎年入賞、他の強化部会同様に「育成の國學院」を体現しています。幼少から続けてきたスキー人生の集大成となる大学4年間。学生一人ひとりの修練と挑戦が、チームの目標達成に繋がっていると確信しています。
4 年生(キャプテン)河野真太郎さん「コロナ禍での練習環境づくり」
コロナ禍で不自由な練習環境でも、率先して明るいムードを作り、平時に近い取り組みにどうしたら近づけるのかを考えて活動するようになりました。オフトレーニングに対する姿勢も良い方向に変化しました。
チームの取り組み(栄養・トレーニング)
カラダ作りと食事のあり方について理解を深める
フィジカルアドバイザーの協力を仰ぎ、年1回の講習会開催など食育にも取り組んでいる。栄養バランスのよい食事を摂ることはもちろん、足りない栄養素はプロテインやサプリメントで補うなど、カラダ作りに必要な食事のあり方を理解しています。ちなみに寮では、牛乳・納豆・卵が食べ放題の好環境。
測定記録と動画で客観的に自分を管理
全体練は週2日、2~3時間。その他の時間帯は各自授業の合間に自主練。常に開放されているトレーニングルームを競技力向上のために活用しています。また、スプレッドシートでの測定記録、トレーニング動画をオンラインでコーチへ報告するなど、情報共有と自己分析も、きちんと行っています。
※2021年4月15日発行「アスリート・ビジョン#21」掲載。/この記事は取材時点での情報です。