本番でこれまでの成果を100% 発揮するためには、何よりも食事が大事です。大会直前までラストスパートに入るこの時期は、食事内容やタイミングを考えながら、最高のパフォーマンスが発揮できるカラダにシフトを!
→栄養のプロに聞いた 試合前後のアスリート飯とは【1】
→栄養のプロに聞いた 試合前後のアスリート飯とは【2】
スポーツ栄養アドバイザー 石川 三知さん
八王子スポーツ整形外科栄養管理部門ディレクター。「Office LAC‐U」代表。2004年度JOC(日本オリンピック委員会)専任強化スタッフ(医科学)、2009〜2014 年度JOC 強化スタッフ(医科学)。
山梨学院大学スポーツ科学部非常勤講師。中央大学保健体育研究所客員研究員。
試合前後:本番前後の時間で、食べ分けのススメ!
カラダをエネルギーでフルチャージした状態にするには、炭水化物のとりかたが重要です。試合の最中にエネルギー切れにならないように、試合時間にあわせて食事時間を考えるポイント!スーパーやコンビニも上手に利用しながら、入手すべし。
消化に負担がかからない液体でチャージ
本番30分前後
本番前30分:炭水化物が中心。主にスポーツドリンク、エネルギー系ゼリー
本番後30分 :水分、たんぱく質、炭水化物。主に果汁100% ジュース、アミノ酸入りエネルギー系ゼリー
消化のいい炭水化物や糖質でリカバリー
本番1~1.5時間前後
おにぎり、バナナ、アミノ酸入りエネルギー系ゼリー
軽食でエネルギーをチャージ
本番2時間以上前後
普通の食事でOK。軽食でエネルギーをチャージする。
試合後:ココロとカラダを「ゆるめて」ケア
どんなアスリートでも試合後の疲労がとれないままの状態が続くと、本来の力を発揮するのは難しくなります。試合後は炭水化物とたんぱく質を十分にとることで、試合で受けたダメージをまずメンテナンスを!
アスリートのベストチョイス
疲れて食欲がない時に根菜入りスープ、味噌汁、豚汁
根菜類には土から吸い上げたミネラルもいっぱい。
噛むように飲むと◎ホットミルク
冷たいままでは体を冷やし、お腹も刺激するので温めるのが◎。
カップスープの素に牛乳を加えても!
※2018年10月5日発行「アスリート・ビジョン#11」掲載/この記事は取材を行った2018年8月時点での情報です