全国レベルの選手を多く擁する鹿屋体育大学陸上競技部は、短距離と、中・長距離、跳躍・混成、投擲の4ブロックで構成。学生自らが課外活動の運営を行い、独自の感染症対策やコンディション管理で成果を上げています。今年度も1人でも多くの選手が日本インカレに出場できるように選手同士で切磋琢磨しています。
「より速く、より高く、より遠くへ」インカレへの挑戦
鹿屋体育大学 陸上競技部
1984年創部。部員数95名。第89回日本学生陸上競技選手権大会男子1500m優勝、女子5000m優勝、女子走り幅跳び優勝、男子三段跳び3位、男子10種競技7位、男子砲丸投げ6位、女子やり投げ7位、女子円盤投げ6位。OB・OGには鍋島莉奈選手、山本渚選手などを輩出。
http://people.nifs-k.ac.jp/rikujou/index.html
松村 勲 監督「学生の主体的な活動が成果に繋がる」
課外活動は学生主体で運営を行っています。リーダーを中心にCOVID-19感染予防を第一に考え、活動ができている現状を守るために感染リスクを抑える対処指針を策定・更新しています。昨年の日本インカレ3種目優勝、5種目入賞(優勝除く)はその成果だと評価しています。
4年生(男子主将)金城海斗さん(投擲ブロック)「 個々の意識の向上 」
コンディションの自己チェックと共有で体調管理が徹底されたことで、不調者を減らすことができました。また、Web上でミーティングをする機会が増えたことで、チーム全体でのコミュニケーションが活発になり個々の意識を高めることができました。
チームの取り組み(栄養・トレーニング)
競技特性に合わせた食事で栄養管理
中・長距離の女子ロングでは、ケガ予防とパフォーマンス向上のために、チームで夕食を摂っています。献立は学生が必要な栄養をグラム単位で考え、栄養士に細かくチェックしてもらい、調理・提供しています。また、練習後に食パンと牛乳の補食を摂っています。
4年生(女子主将)仲道彩音さん(中・長距離ブロック)
勝つためにきっちり測って作っています。
自炊でもバランスよく栄養が摂れるように彩りをよく。毎日かかさず牛乳かヨーグルトを飲みカルシウムを摂取。
朝練前の検温と体調記録が日課
中・長距離ブロックでは、外部サポートの院生が開発したコンディションチェックアプリを使っています。検温と体調、カラダの状態を日々入力することで、体調の変化にすぐ気づけるようになりました。競技特性に合せて使うアプリが競技ブロックで異なっています。
※2021年7月15日発行「アスリート・ビジョン#22」掲載。/この記事は取材時点での情報です。