大東文化大学・富山仁貴選手 大学で目覚めたコンディショニング、課題を克服しチームの勝利に貢献できる選手を目指す【バスケットボール】

2 0 2 2 年3月に行われた関東大学バスケットボール新人戦では優勝に貢献し、新人王を獲得した大東文化大学の富山仁貴選手。さらに1・2年生が主体となった同年7月の全日本大学バスケットボール新人大会(プレ大会)でチームは優勝し、自身も優秀選手に選出されました。秋のリーグ戦、そしてシーズン集大成のインカレに向け、さらなる成長を誓い、日々のトレーニングに励んでいます。そんな彼のバスケットボールへの熱い思いをたっぷりと伺いました。

富山仁貴選手 プロフィール

大東文化大学 男子バスケットボール部 富山仁貴

2003年3月18日、兵庫県淡路島生まれ。小学4年時にミニバスクラブに入る。淡路三原高校1年時に2018年度ジュニアユースアカデミーのキャンプメンバーに選ばれた。2021年に大東文化大学へ進学。今年3月の関東新人戦では優勝し、新人王に。7月の新人インカレでは優勝し、優秀選手に選出された。194cm。PF

高1の秋に訪れた意識改革
バスケットで大学進学したい

バスケットボールを始めたきっかけ

―バスケットボールを始めたきっかけを教えてください。
「幼い頃から、高校時代にバスケットをしていた父親など家族と一緒に外で遊んだりしていました。ミニバスのクラブに入ったのは小学4年生。その時はセンターでプレーしていました。リバウンドを取ることやシュートを決めることが楽しかったです。中学でもバスケ部に入ってインサイドでプレーしていました。高校進学の時には兵庫県内の強豪校からも声をかけていただいたのですが、小学生の頃からずっと一緒に戦ってきた先輩や同級生、後輩とバスケットがしたいと思い、地元の高校に進学しました。そのチームも県内ではベスト16に入る実力でしたよ。今も当時の仲間とは帰省した時に一緒にバスケットをしたり、連絡も取り合ったりしています

全国を経験し、意識が変わった高校時代

―高校時代では、2年時に国体メンバーに選ばれ、全国の舞台を経験されましたね。その影響も大きかったのでは?
全国を経験して自分のレベルの低さを痛感しましたし、兵庫選抜のチーム練習でも、周りの選手の意識の高さに感銘を受けましたね。実は高校に進んだ当初は、バスケットは高校で終えて大学は普通に進学すると考えていました。でも、高1の秋にジュニアユースアカデミーに参加した時に、今、専修大学でプレーする淺野ケニーくんやアメリカの大学に進学した山崎一渉くんや菅野ブルースくんらと一緒にプレーして、この選手たちと同じレベルでプレーしたいと考えるようになりました。自分も日常的にそのレベルでやれるような環境に進みたい、と。それでバスケットで大学に進学しよう思ったんです」

―周りの選手の意識の高さとは、具体的にどういった点ですか。
「たとえば、シュートにしてもパスにしても、しっかりと最後までやり切るところやディフェンスも抜かれたとしてもリカバリーする。決して派手なプレーではなく、ディテールにこだわりがあり徹底しているなと感じました。それまでは、そういうことを何も考えずやっていたので。そういった意識の差を痛感しました。それ以降は普段の練習から自分なりにですが、些細なことまで意識しながらプレーしましたね」

高校時代とは異なる練習強度と疲労度
次の日に疲れを残さない工夫

大学バスケで学んだこと

―大東文化大学への進学を決断した理由を教えてください。
「いくつかの大学からも声をかけていただいたのですが、より高いレベルで環境的にも整っていて一番自分が成長できると感じた、関東大学1部リーグに所属する大東文化大学への進学を決めました。ただ、入学当初はトレーニングの多さなどに戸惑うことがありました。また、自分はインサイドなので留学生の選手とのコンタクトプレーが多くあります。高校時代なら自分が押したら相手が押し負けてフィニッシュまで持っていけていた場面でも、中に全然侵入させてもらえない。フィジカルの強さが高校時代とはまったく違うんです。ただ、戸惑いなどはあっても、都度、同じポジションの先輩がアドバイスしてくれて、とても助かっています」

―大東文化大学男子バスケットボール部の強みはどんなところでしょうか。
一番の強みはディフェンス。日々の練習強度が高く、特にディフェンスに関しては監督からも常に言われ意識しているので、試合でもハードにやれていると思います。オフコートではみんな寮生活で距離感が近いこともあってか、雰囲気がいいですし、食事に行ったり遊びに行ったりしています」

―そんな中、今年3月の関東新人戦でチームは優勝し、富山選手は新人王に輝きました。
「1年生の時はあまり試合に絡むことができなかったのですが、この大会から試合に絡み始めるようになり、タイトルも獲ることができ自信になりました。今はその勢いのまま突っ走っている、という感じです。ただ、一方ではディフェンス力の向上という課題も明確になりました。また、新人戦ではドライブからペイント内での得点が多かったのですが、7月の新人インカレではそこでマークされ、外のシュートを打たされる場面が多かった。そういった経験もあり、3ポイントシュートも狙えるように練習に取り組んでいます

大学生活とバスケットボールとの両立について

―大学生活とバスケットボールの両立はいかがでしょうか?
教職課程も履修しているので課題を出すのも大変ですが、なんとか頑張っています(笑)。ただ、学業ももちろんですが、部活に支障がでないように睡眠時間はしっかりと確保するように心がけています。21時に練習が終わって寮に戻ってくると21時半。それから食事、お風呂、洗濯、課題……と気づいたら23時ということも多々ありますね。高校まではずっと実家暮らしだったので、最初はこうした環境に適応するのが大変でした」

―コンディション管理はどんな工夫をされていますか。
「次の日に疲労を残さないためにお風呂ではゆっくりと湯舟に浸かって、そのあと10~15 分、動画を見ながらストレッチをしています。なかでも特に気を付けているのが食事です。高校時代と比較すると、明らかに練習の強度や疲労度も違っているため、よりバランスの取れた食事が重要になります。実は、新人インカレ期間に体調が悪く、血液検査をしたところ、摂取カロリーや栄養素が足りていないことが判明しました。それ以降はトレーナーを通じて栄養士の方にもアドバイスをいただいています。
 たとえば、寮の食事で野菜が少ないと感じたときは、冷蔵庫でストックしている野菜や果物を補給し、場合によっては、補助的にビタミン剤やサプリメントを活用することも。寮で食事が出ない昼食も、コンビニでサラダチキンなどたんぱく質が摂れるものを選ぶようにしています。実際に食事面を意識するようになってからは、カラダの疲労感がかなり軽減されたような気がします」

大学卒業後の選択は人それぞれ
いかに悔いなく燃焼できるかが大事

大学での目標、その先の夢について

―富山選手の大学での目標、そしてその先の夢などをお聞かせください。
「チームとしては常にチャンピオンを目指しているので、少しでもチームの勝利に貢献できるような活躍がしたいです。個人としては、課題である外のシュートを改善し、ポジションアップを目指していきたいです。
 幼い頃から教員になるのが夢でした。教員になってもバスケットボールに関わりたいという気持ちは常に持っていますが、今後、プレーヤーという選択肢も含めて、自分がどのように携わっていくのか、大学4年になった時にしっかり決断したいと思っています」

―最後になりますが、同世代アスリートにメッセージをお願いします。
「大学卒業後もスポーツを続ける人、一区切りつける人、選択は人それぞれだと思います。自分も含め、どんな選択をするにしても、まずは大学のこの4年間、いかに悔いなく燃焼できるかが大事だと思います」

※「アスリート・ビジョン#27」掲載/この記事は取材を行った2022年8月時点での情報です

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