2015年に創部されたI P U・環太平洋大学ダンス部。わずか数年で世界大会で日本勢初の金メダルの快挙を成し遂げました。また、コロナ禍におけるルール変更という異例の条件で臨んだJ A P A N C U P(チアリーディング日本選手権大会)では、チアダンス部門(スモールグループス)で見事、第1位に。進化し続けるチームに今後も目が離せません。
「ONE HEART~離れていても、心はひとつ~」を合言葉に
IPU・環太平洋大学 ダンス部
2015年創部。部員29名。スタッフ3 名。2019 年JAPAN CUP ダブルス・団体優勝。第10回世界大会では日本代表となり金メダルを獲得。創作ダンスでは全日本高校大学ダンスフェスティバルで2 度受賞。2020年JAPAN CUP、チアダンス部門(スモールダブルス)で第1位など数々の実績を誇る。
https://ipu-japan.ac.jp/athletic/club/dance
小澤尚子監督「地域との連携で生まれる相乗効果」
地域とも連携し、2017 年より瀬戸スポーツクラブ(総合型地域スポーツクラブ)をスタートさせました。クラブには地域の幼・小・中学生、約80名が所属。ダンス部の学生が中心となって運営・指導し一緒にダンスを楽しんでいます。教員志望の部員が多く、指導力が実践で身につき相乗効果が生まれています。
4年生(キャプテン)長門笑花さん「マスクで顔が見えないからこそ、積極的に挨拶を」
練習や競技中はマスクで表情が見えにくい分、『ありがとう』や『お願いします』の声を積極的に出すようリードを取っています。
チームの取り組み(栄養・トレーニング)
「朝3:昼2:夕1」の比率で栄養管理
ダンスに必要な、柔軟性やしなやかな筋肉はトレーニングのみならず、きちんとカラダに栄養を行き渡らせることで作られます。基本的に自己管理ですが、活動量の多い朝昼に重点を置くよう指導しています。
感染対策を講じたメニュー改変
自粛生活を終え再開後は、ペアストレッチは椅子柔軟に変更。バーレッスン(バレエ基礎)を強化するなど、感染症対策を講じたメニューに改変しました。
コロナ禍によるルール変更にも柔軟に対応
毎年出場していた全日本高校・大学ダンスフェスティバルが中止。コロナ禍で行われた大会は、団体人数が制限され、チームを再編成。演技も常に2m 以上の間隔をあけた構成、演技時間の短縮など、ルールが大幅に変更。演技内容を相談しては練り直しを繰り返し、規定演技のトウタッチ(空中で両足を1 8 0 度以上開脚するジャンプ)やフェッテ(回転技)などの技をコンパクトにまとめ完成度を磨き上げました。
※2021年1月15日発行「アスリート・ビジョン#20」掲載。/この記事は取材時点での情報です。