注目チーム紹介:関西大学体育会アメリカンフットボール部KAISERS

全員で覚悟をもって行動し日本一を目指す

1935年創部という、関西では最も歴史のある関西大学カイザーズ。2度の全国制覇を成し遂げ、関西リーグでは関西学院大学、立命館大学に並ぶ強豪校として、常に優勝争いを繰り広げています。日本一になるためのチームの取り組みを監督や選手たちに伺いました。

Interview

監督 松浦雅彦さん

チームの目標はもちろん日本一。ここ数年のライバルチームに一歩及ばずという状況を、なんとか打破するべく、当たり前のことを当たり前以上にやるよう心がけています。そのために、取り組んでいるのは強くてしなやかな体づくり。早速、効果は表れています。

4年生 長井友和選手

ポジションWR。友だちに誘われて関大一高からアメフトを始める。

昨年から春までケガで試合に出られなかったので、秋季リーグ戦では今まで以上に気持ちを入れて戦いたい。
そして、僕が復帰したから勝てたと言われるような存在になりたいです。

4年生 入佐一輝選手

副将。ポジションQB。高校からアメフトを始めスポーツ推薦で関大に。

常に普段どおりを心がけ、大切な試合のときも普段の練習と同じ能力が発揮できるようにしています。誰が見ても、関大のオフェンスが日本一だと言われるようになりたいです。

Close up

栄養

目標体重を維持するため1日7食の場合も

『S&Cトレーナー』がトレーニングと栄養、『メディカルトレーナー』がケガやリハビリをサポートしています。体が小さい選手が多いので、オフシーズンは筋肥大を目的としたトレーニングと食事で、体を大きくすることを徹底してきました。朝食はグループチャットでメニューを報告、昼食は高たんぱく低脂肪のお弁当を注文しています。

3年生 S&Cトレーナー
今村有沙さん

選手には目標体重を設け、多いときは1日7食で維持するように指示しています。

トレーニング

1年サイクルで計画的にトレーニングを実施

オフシーズンは、筋肥大を目的としたトレーニングが中心になります。
ウエイトトレーニングは週4日、フィールドトレーニングは重いものを運んだり走り込んだり。シーズンに入ると、ウエイトは最高重量の数値を上げるトレーニングを、フィールドではコンディショニングを重視しながら、アジリティを高めるトレーニングを行います。

4年生 主将
山田周平選手

主将。ポジションOL。
中学でアメフトを始め関大一高から関大へ。

試合前には、先発メンバーが決意表明をして、お互いの考えを共有して気持ちを高めています。

チームづくり

先輩後輩の距離が近くなる
『ブラザー制度』を採用

うちのチームの特徴は、厳しい部分は残しつつもいい意味で仲が良いこと。それは、『ブラザー制度』のおかげだと思います。
これは1~4年の同じポジションの選手で4~5人のグループをつくり、一緒に行動するというもの。ミーティングではグループで集まりディスカッションをするなど、今までよりもコミュニケーションがとりやすくなりました。

4年生 主務
本間優花さん

『ブラザー制度』は、とくに初心者が多い1年生たちから、上級生と話しやすいと好評です。

1935 年創部。1948 年、2009 年甲子園ボウル優勝。2010 年関西リーグ優勝。2011 ~2016 年関西リーグ3位。2017年関西リーグ4位。現在の部員数は161名。チーム一丸となって日本一を目指している。
http://www.ku-kaisers.com/

※2018年10月5日発行「アスリート・ビジョン#11」掲載/この記事は取材を行った2018年8月時点での情報です

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